発信者番号通知はなぜ固定電話だけ有料なのか【ナンバーディスプレイ】

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携帯電話に着信あったら相手の番号が表示されるのに、自宅の固定電話だと相手の番号が表示されなくて不便だなと感じている方いませんか?

実は固定電話はナンバー・ディスプレイ(番号表示)を別途契約しないと、液晶画面がついている電話機でも着信相手の番号が表示されることはありません。

有料でも契約する方っているのかしら?

我が家は営業電話が多くて、拒否するために有料で加入しています。

しかし、携帯電話では無料で使える機能なのに、なぜ固定電話では有料のオプション扱いなんでしょうか。

このご時世、誰かわからない相手からの電話なんてなるべく出たくないですよね・・

なぜ固定電話だけ発信者番号通知を無料にできないのか、自宅に固定電話を契約している方なら一度は疑問に感じたことを本記事で明らかにしていきます。

3行でわかる!この記事のポイント

1.固定電話だけ発信者番号通知が有料の理由

2.NTT東西以外の契約でもナンバー・ディスプレイは有料

3.高齢世帯には無料提供もされている

目次

ナンバー・ディスプレイが有料の理由

自宅の電話
自宅にはこういう勧誘電話が多いからナンバー・ディスプレイは便利だけど・・・

自宅の固定電話に相手の番号を表示させるには、ナンバー・ディスプレイ(番号表示)の契約が必須となります。

電話種別月額利用料工事費
住宅用事業用
加入電話
加入電話ライトプラン
440円1,320円2,200円
(基本工事費1,100円)

(交換機等工事費1,100円)
INSネット64
ISNネット64ライト
660円1,980円
NTT東日本公式サイトより

なぜ固定電話だけ有料なのでしょうか。

その理由としては下記の要因があげられます。

  • NTT東西にアナログ回線がまだ存在している
  • デジタル回線契約者だけを特別扱いできない
  • アナログ回線が廃止になっても利益にために有料にしておく

アナログ回線でコストがかかっている

アナログ回線とは昔の黒電話などが該当します。停電時でも利用できるメリットがあるため、現在では災害時でも電話がつながる体制を整えておく必要のある公共機関や企業などで主に採用されています。

携帯電話のようなデジタル回線であれば、発信者番号通知をさせるのに事業者にかかるコストがほぼないのですが、アナログ回線で発信者番号通知を行うには下記のような手間とコストがかかってしまいます。

アナログ電話の場合、とにかく受話器を上げてもらわないことには通信(通話)ができません。
受話器が下りている電話機に対して局から呼びかける方法は唯一、呼び出し信号しかありません。

そこで局は、通常の呼び出し信号の送出間隔(1秒ON/2秒OFF)とは違う間隔(0.5秒ON/0.5秒OFF)で呼び出し信号を送出し、電話機はこの間隔の時は呼び出し音を鳴らさずに、人にわからないようにこっそり受話器を電気的に上げ、局から1200bpsのモデム信号で送られてくる発信者の電話番号を取得、表示して(ナンバーディスプレイして)、一旦受話器を電気的に下ろします。
その後は通常通り、局から1秒ON/2秒OFFの呼び出し信号を送出して、電話機は呼び出し音を鳴らします。

ですからナンバーディスプレイに対応していない電話機をナンバーディスプレイ契約している回線に接続すると、0.5秒間隔の短い呼び出し音が鳴ることがあります。

引用元:アナログ電話のナンバーディスプレイの仕組み | ハウ (how.jp)

この分のコストを回収するため、有料オプションにせざるを得なかったのが最大の理由であると考察します。

デジタル回線なら無料にできるよね?

僕自身も疑問を抱いている点ではありますが、この件については調べても憶測でしか語られていませんでした。

NTT東西が「デジタル回線の契約者だけ無料にするのは不公平だから」っていうウワサも・・。

真相は不明ですが、おそらく大人の事情なんでしょう。

アナログ回線が廃止されれば無料になるのか

2024年1月1日以降、NTT東西のアナログ回線は廃止され、IP網に移行することが決定されています。

これにともない一部サービスが終了になるとの告知はありましたが、残念ながらナンバー・ディスプレイが無料になることは記載されていませんでした。

これまで有料オプションとして成立しているので、NTT東西が一律無料化にするとはとても思えません💦

NTT以外の固定電話会社でも有料

スマホ

NTT東西以外でも固定電話を展開している企業はありますが、ナンバー・ディスプレイ(番号表示)は無料なのでしょうか?

結論から言うと、固定電話のナンバー・ディスプレイ(番号表示)はどこの会社を選んでもすべて有料でした。

※ひかり電話など一部サービスでは月額の基本料金に含まれている場合があります。

  • KDDIの場合
  • SoftBankの場合
  • ケーブルテレビの場合

KDDI

KDDIでは下記の固定電話サービスを展開しており、「発信者番号表示」というサービスで提供しています。

サービス名称月額料金
auひかり電話440円
ケーブルプラス電話440円
ホームプラス電話440円
ホーム電話440円

SoftBank

SoftBankでは下記の固定電話サービスを展開しており、「番号表示」というサービスで提供しています。

サービス名称月額料金
SoftBank・光電話440円
おうちのでんわ440円
ホワイト光電話440円

ケーブルテレビ系

ケーブルテレビ系ではKDDIと同様に「発信者番号表示」というサービスで提供する会社が多いです。

サービス名称月額料金
J-COM440円
CCNet440円
CNS440円

どこの会社も440円で足並み揃えているわね

ホーム電話やおうちのでんわのように、携帯会社のネットワークを使って家庭用電話機を使用できるサービスも登場していますが、それでもなぜか発信者番号通知は440円の有料オプション扱いです。

取らなきゃ損々みたいな感じなんですかね・・

スマホなら機種を変えても番号通知はずっと無料

ナンバー・ディスプレイの無償化

オレオレ詐欺

NTT東西では2023年5月1日から、契約者が70歳以上または70歳以上の方と同居している旨を申告すると、ナンバー・ディスプレイの月額料金と工事費が無料になります。

また既存の契約者でも70歳以上または70歳以上の同居人がいると申告することで月額料金が無料になりました。

無償化された理由

オレオレ詐欺などの特殊詐欺は、高齢者の自宅を狙って電話をかけてきます。

電話がかかってきたときに相手の番号が表示されていないと、身内からかかってきたかを判別することができないため、相手の言葉を信じて詐欺にあってしまうそう。

そこでナンバー・ディスプレイを無償提供し、詐欺を未然に防ごうという狙いで開始されました。

知らない番号からの着信には応答しないほうがいいかもね

NTT東日本ナンバーディスプレイ高齢者無償化申し込みはこちら

NTT以外の事業者も無償化される?

残念ながらNTT東西以外の事業者で高齢者の無償化サービスは行っていません。

NTT以外の事業者はすでにアナログ回線を終了しているため、余計な費用もかからないはずなんですがね・・。

まとめ

最近は携帯電話の普及により自宅に固定電話を設置していない方も多くなっています。

一人暮らしならなおさらいつでも繋がる携帯電話のほうが便利ですしね。

そんな時代背景もあり、固定回線をいまでも積極的に導入しているのは企業や商店が中心でしょうから、デジタル回線化されてもナンバー・ディスプレイ(番号表示)の一律無償化は実現する可能性はほぼないと思われます。

ただ個人宅で昔からずっと固定電話を利用している、学校連絡用(回覧板みたいなもの)に自分の携帯番号を教えたくないなどの理由で仕方なく利用している方もいるので、せめて個人契約だけでも無償化してほしいですね。

固定電話の代わりに楽天モバイルを契約するのもありかも💡

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