みなさん「築地銀だこ」って食べたことありますか?
ショッピングモールにも多数出店されてますので、食べたことがある人は多いのではないでしょうか。
銀だこでは調理場が全面ガラス張りのため、レジに並んでる最中にたこ焼きを作る工程を見ることができます。
しかし、その工程の終盤で大阪人なら思わず「えっ!?」と思うところがあるんです!
入れる具材が違うとか!?
いいえ!最後に油をかけて たこ焼きを揚げるんです!
大阪のたこ焼き店で油をかけて揚げるなんて見たことないですが、なぜ銀だこでは油で揚げるのでしょうか。
わざわざ一手間をかけて揚げるのには何か理由があるはず。その理由を本記事で追求していきます。
1.油で揚げるのはターゲットが持ち帰り客のため
2.たこ焼きを油で揚げて提供するメリット
3.揚げないたこ焼きを注文することもできる
銀だこは持ち帰り客がターゲット
結論から言うと、銀だこがたこ焼きを油で揚げる理由は持ち帰りを意識しているためです。
持ち帰る=食べるまでに時間がかかるため、形が崩れないようにする手段として油で揚げる方法が編み出されました。
大阪ではできたてをその場で食べるのに対し、関東などその他地域では持ち帰って食べることが多いという食文化の違いがあります。
ちなみに銀だこは群馬県みどり市(旧:新田郡笠懸町)が発祥なので、関東で生まれた たこ焼き屋さんなのです。
大阪はできたてをその場で
大阪ではできたてをその場で食べるのが主流です。
たこ焼き店がひしめく道頓堀界隈では、白い発砲スチロールみたいなお皿や船皿に乗せて たこ焼きが提供されます。
フタなどもついておらず、熱いうちにハフハフしながら食べるのが醍醐味です。
食感でいうと「ふわとろ」ですね
大阪府全体の”築地銀だこ”の店舗数は9店舗、東京は23区だけで37店舗とその差は4倍!(2024.1月時点)
やはり大阪では揚げないたこ焼きの勢力が強いです。
関東などその他地域では持ち帰り
関東など大阪以外の地域では持ち帰って食べるのが主流です。
銀だこでは油で揚げることで形が崩れるのを防ぎ、持ち帰りでも できたてのような丸いたこ焼きを楽しめるようにしています。
また、たこ焼きは船皿に乗せてさらにその外側にフタができる透明なポリ容器に入れて提供されます。
ちなみに大阪流のたこ焼きだと形が崩れるのが早いため、持ち歩きには向きません。
揚げて提供するメリット
たこ焼きを揚げて提供するメリットとして、下記の点が挙げられます。
・形が崩れにくい
・カリカリの食感を楽しめる
・冷めにくい
形が崩れにくい
油で揚げることで時間が経っても丸い形を維持できます。
たこ焼きにつまようじを刺してみると、大阪のたこ焼きはスッと入るのに対し、銀だこはちょっと力をいれないと刺さらないほどカリっとしています。
テニスボールで例えると、硬式(銀だこ)と軟式(大阪流)の違いくらい明確な差があります。
カリカリの食感を楽しめる
これは好みの問題ですが、カリカリの食感が好きな人はたこ焼きは銀だこ派な気がします。
唐揚げで例えるとザクザクの衣のほうが好きな人かしら
カリカリ食感が好きな我が家の子供たちは、家でたこ焼きを作るときは銀だこ風にしてと催促してきます💦
⇒自宅でタコパなら銀だこ風にも大阪風にも好きなようにアレンジできる!
冷めにくい
油でコーティングしているため、大阪流のたこ焼きと比べると中身の生地が冷めにくいです。
たとえばランチに職場近くの銀だこで購入、職場に戻って食べる程度の持ち歩き時間なら温かいまま食べられます。
だた時間が経つにつれ、中まで熱が通ってしまうせいか生地のとろとろ感は失われていきます。
揚げることで油っぽさが増す!?
※動画の1:00~油をかけるシーンがあります。
大阪在住のいとこが関東に遊びに来たとき銀だこに行ったのですが、普段食べなれているたこ焼きよりも油っぽさを感じたらしく、いつもより食べる量は少ないのにお腹がいっぱいになったと言っていました。
僕も関西出身なので初めて食べたときは油っぽさを感じましたが、食べ慣れた今では大好物です♪
銀だこで使う油(銀だこオイル)は、コレステロール0のコーン油100%を使用しています。
銀だこオイルにはコレステロールの低減効果のある「リノール酸」、体内への吸収を抑制する「天然の植物ステロール」が豊富に含まれているとのこと。
たこ焼き自体にはコレステロールが含まれるから食べすぎ注意よ
揚げないたこ焼きもできる
銀だこでは通常は揚げたもので提供されますが、実は揚げないたこ焼きを提供することも可能です。
・揚げないたこ焼きでと注文する
・店舗によっては提供不可
揚げないたこ焼きを注文する
銀だこでは揚げないたこ焼きを注文することもできます。
どうしても揚げるたこ焼きに抵抗がある人、油を控えめにしたい人にはおすすめです。
店舗によっては提供不可
揚げないたこ焼きを提供できない店舗もあるので注意が必要です。
まとめ
なぜ銀だこが最後に油をかけて提供するのか、おわかりいただけたでしょうか。
ショッピングモール内の店舗ではその場で食べることもできますが、駅前や路面店などはイートインが設置されていないお店も多いため、どうしても持ち帰り専門となります。
油で揚げて形を崩さないようにすることで、持ち帰って自宅で食べるときにも見た目のおいしさを維持したいという銀だこの姿勢が伝わってきます。
購入後にスタッフから「おいしく召し上がれますように」という言葉をかけられる真意がわかる気がしますね。
ただしできたてが一番おいしいのは間違いないので、なるべく早く食べるようにしましょう!