ホームで電車を待つ間、夏は暑いし冬は寒いですよね。
エアコンの効いた待合室があれば、電車が来るまで快適に待つことができます。
猛暑日に迫る勢いだった先日、あまりの暑さに地元駅の待合室に避難したのですが、目的地の駅では待合室がないことに気づきました。
普段利用する駅には待合室があるため、当然すべての駅にあるものだと思っていました・・・。
そこで待合室が設置されている駅とされていない駅は何が違うのか気になったので調べてみました。
この記事を最後まで読むと、自分が利用する駅に待合室があるのか確認したくなるはずですよ♪
ホームに待合室がないJRの駅は列車本数が多い
JRの場合、列車の本数が多い駅(通勤通学ラッシュで混雑する駅)ほど待合室が設置されない傾向でした。
とくに総武線各停では千葉~中野間で待合室がある駅は皆無という状況に。
※新宿駅は30分に1本程度の特急用ホームだけ待合室が設置されています。
では本数が多い駅にはなぜ設置されないのかを調べた結果、下記の理由が妥当だと考えます。
すぐに次の電車がくる
首都圏の山手線・中央線・総武線各停など、混雑路線のピーク時は最短2分後に次の電車がきます。
電車が次々に来て待つことがない=待合室は不要という図式が成り立ちます。
すぐ電車が来るのにわざわざ待合室には入らないかも
ホームに人があふれる
利用者の多い駅でのラッシュ時間帯はホーム全体に人だかりができます。
待合室でホームのスペースを取られると利用者が白線や黄色い線より出てしまい、危険回避の観点から設置できない可能性もあります。
むしろ待合室があったら邪魔になりそう
売店が優先
乗降客数が多い駅のホームにはコンビニなどの売店があるのをよく見かけます。
鉄道会社は利益を追求する民間企業なので、待合室を作るより売店などのテナント料で稼ぐ方が効率がいいです。
売店を運営する側も利用者の多い駅に出店したいに決まってますしね。
郊外の駅なら待合室を設置しているのか
本数が多いから設置しないというなら、本数が比較的少ない郊外の駅ならどうなのか?と疑問がわきますよね。
都心への通勤客が多そうな郊外路線(東京・埼玉・千葉・神奈川)を独自にピックアップして調査しました。
その結果、なぜか埼玉県(高崎線)は冷遇されている模様です。
青梅線(立川~青梅)
立川~青梅間の駅数13駅に対し、待合室のある駅数は11駅。設置率は約85%
ほぼすべての駅で設置されていました。
高崎線(大宮~熊谷)
立川~青梅間の駅数11駅に対し、待合室のある駅数は1駅。設置率は約1%
熊谷駅以外の駅では設置されていませんでした。
他路線より断トツに設置数が少ないわね
内房線(蘇我~君津)
蘇我~君津間の駅数10駅に対し、待合室のある駅数は3駅。設置率は約30%
五井、木更津、君津駅と沿線の中では利用者の多い市の中心駅のみ設置されていました。
中心駅とはいえ利用客数・運行本数も都心ほど多くないです
横浜線(町田~東神奈川)
町田~東神奈川間の駅数11駅に対し、待合室のある駅数は5駅。設置率は約45%
長津田(乗り換え駅)、鴨井(ららぽーと横浜最寄り駅)などに設置されていました。
大手私鉄(首都圏)のホーム待合室は設置数がバラバラ
JRは利用者の多い通勤路線は待合室がない傾向でしたが、首都圏のその他大手私鉄(本線に限る)はどうでしょうか?
新宿を起点とする大手私鉄で調べてみました。
いずれも都内屈指の激込み路線ですが、待合室の設置率はバラつきがあり、経営方針の違いを感じました。
京王電鉄京王線
京王新宿~京王八王子間の駅数34駅に対し、待合室のある駅数は27駅。設置率は約80%。
新宿~幡ヶ谷、国領~調布、京王八王子の地下駅のみ設置されていませんでした。
地下駅は構内が夏場でも比較的涼しいからかしら
小田急小田原線
新宿~小田原間の駅数47駅に対し、待合室のある駅数は38駅。設置率は約80%
新宿~下北沢の都心寄りの駅ほど設置されていませんでした。
西武鉄道新宿線
西武新宿~本川越間の駅数29駅に対し、待合室のある駅数は16駅。設置率は約55%
新宿寄りと小規模な駅で待合室が設置されていないイメージです。
西武だけ段違いに設置数が少ないわね
京王や小田急より混雑が激しい路線だからかもしれません
まとめ
あなたが利用する駅のホームには待合室がありますか?
もしかしたら待合室という存在自体に気づいていない人もいるのかもしれません。
夏場のホームは電車を待ってるだけでも汗ばんできますよね。
そんなときにサッと待合室に入れば、エアコンの効いた涼しい環境で電車が来るのを待つことができます。
通勤通学時やお出かけ時、ホームで待合室をみかけたらぜひ一度利用してみてくださいね。
暑いときは外で待つより断然快適ですよ♪